• 2005年1月1週

 こちらは新しく牧場を手にした駆け出しの馬主。小倉優子似の秘書天本恭子とともに牧場でこれからの馬主人生を夢見ている。
 いつかはここからダービー馬を!

 そこへ牧場初めての訪問者が来た。妙にむかつく生意気な男「鳳雅輝」である。鳳凰ファームのオーナーである鳳は、オーナー自ら牧場に偵察に来たくせに「何もない牧場」だとけちを付ける。
 彼が何を偵察しに来たのかというと、我が牧場唯一の自慢、現在日本の最高繁殖牝馬と言われる「ファインモーション」を見に来たのである。
 牧場自体はまだ確かに何もないと言われてもしょうがないところである。なぜならこの繁殖牝馬にかなりの額、投資したためである。
 まだ牧場よりもこの牝馬1頭の方が価値がある。

 ファインモーションは現在、2億5000万の評価額(国内最高額)がついている。競走馬としても成績は6戦6勝、エリザベス女王杯をとったG1ホースである。
 しかもまだ6歳とこれからまだまだ子供を残してくれる牝馬で、我が牧場の運命を握っているといっても過言じゃない。

 鳳に「この牧場にはもったいない」と言われ、牧場長に来てもらうよう言われた。この牧場ではオーナーが牧場長を兼務していたので特に牧場長を雇っているわけではない。
 鳳は「馬主業と牧場経営の両立なんて不可能だ」といい、あきれて帰っていった。

 鳳に言われたことが気になり、同じ伊達地区にある大牧場「メイジ牧場」に相談することにした。
 メイジ牧場は以前働いてい後頃であることから、気軽に相談できる牧場である。秘書とともに来週行く約束を取り付けた。